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名古屋エスペラントセンター(NEC)創立50年の今年の最後を締めくくるザメンホフ祭が、NEC事務所を会場として、12月14日午後に開催されました。参加者は19人で、これは昨年と同じですが、「はじめてザメンホフ祭に参加した」という人が6人を数えたのは特筆すべきことです。逆に言えば、今までの常連参加者の参加が減った、ということにもなるのですが、ある意味で世代交代が進んでいる、ということにもなるのでしょう。
番組は以下のようなタイムテーブルにそって進行しました。
今回は、原則としてすべての番組および進行をエスペラントだけで行いました(朗読コンクールの講評と飲食懇談会を除く)。昨年のザメンホフ祭がほぼ日本語だけになってしまったため、今回はあえて「エスペラントだけ」を目指しました。エスペラントを始めたばかりの初心者もいましたが、エスペラントが実際に生きて使われていることを実感していただけたことは良かったと思われます。
講演1では加藤萩子が、また講演2では平石奈保美が、それぞれに参加した第109回世界エスペラント大会(タンザニア)および第3回日韓共同開催エスペラント大会(全州)について、写真や動画を使ってその様子を伝えてくれました。 講演3はやや専門的なテーマで、難しい専門用語も使われましたが、山口眞一が、仏教においてみられる東西の文化交差、という視点から歴史をおいつつ西洋の仏教受容とその逆に西洋が東洋(特に日本)の仏教に与えた影響について解説をしました。
今回初の試みとして導入したのが、「初心者のための朗読コンクール」でした。小林正幸、中川裕貴、相原輝の3人が応募しました。規定課題と自由課題とから成り、規定課題はザメンホフの小演説が課せられ、また自由課題は参加者が自由に朗読テキストを選ぶ、としました。自由課題は、演説・詩・物語、と三者三様となりました。審査員は伊藤俊彦・堀田裕彦・山口眞一。審査基準は「発音の正確さ」「流暢さ・スピード」「間の取り方」「プロミネンス・抑揚」の四つの観点で、それぞれに点数を付けました。3人ともに初心者とは思えないほどに上手く朗読したことに審査員は驚きましたが、結果、中川裕貴が合計120点満点中117点を獲得して優勝しました。この朗読コンクールは他の参加者にも好評で、ベテランからも「若い人から元気をもらった」「ザメンホフ祭全体が活気づいた」などの感想が。
今回のザメンホフ祭では、参加者特典として、NEC図書部扱いの販売本を無料で頒布する、としました。実情をいえば、販売本の大多数が売れ残って経年したため、それらを処分することで、現在雑誌や資料や古書が整理されないままダンボールで放置されている状態を改善したい、そのために、思い切って無料にしても持ち帰って欲しい、という動機があったわけですが。なお、通常は常時半額セールが行われています。
最後のBankedoはインドネシア料理店にてコース料理。11人が参加し、いろいろな話題で盛り上がりました。