行事案内・報告

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「"Gon-Vulpo" 贈呈の集い」の記録

山田義

2006年3月18日名古屋エスペラントセンターと犬山大会実行委員会のメンバーが半田市の新美南吉記念館にエスペラント訳新美南吉作品集 "Gon-Vulpo kaj aliaj rakontoj" などを贈呈しました。

2004年の犬山日本エスペラント大会の記念品として配布した本です。

会議室に矢口栄館長に来ていただきました。出席者は15名。山田義の司会で贈呈式をしました。

米川五郎が、エスペラント全般について
黒柳吉隆が、犬山日本大会と大会記念品として南吉作品のエスペラント訳について
山口真一が、翻訳者と挿絵画家について話し、本と挿絵原画を贈呈した。

挿絵画家の中谷省三(なかやしょうそう)さんについての山口真一のコメント。

「私の直接の知己ではなく、友人の画家から紹介されました。彼が装丁した本『地の底にいななく』から略歴を引用します。
1948年広島生まれ。岡山大学で美術教育を専攻。
1988年から木版画制作を始めた。豊中の中学教師。
プロの画家ではありませんが、力強い線を特徴とする木版画に私は魅かれました。
訳者の筒井さんからも、「童話にありがちのふわふわした絵でないのがよい」、「ゴンの背後からの絵(20頁)がいちばん好きです。これは視点がゴンと一体になったことを表現しているからです」と評価していただきました。」

Mario Jose Menezeが "GON-VULPO kaj aliaj rakontoj" についての読後感をエスペラントで話した。通訳は永瀬義勝。

矢口栄館長からのお礼の挨拶と、大略下記のような感想をいただいた。

東京外語大を卒業した南吉であるが、作品がエスペラントに訳されるとは想定外であっただろう。挿絵の贈呈にたいして今後施設内で大切に管理し、展示にも活用したい。

メネゼスさんはこのエスペラント訳で新美南吉やこの地方のことを知ったことや南吉文学を評して人と動物の愛を語った。何人かが話したあと、黒柳文子がまとめのあいさつをし、会議室正面の壁掛けの前で全員が記念撮影に収まった。

そのあと、館内を矢口館長の案内と丁寧な解説をいただきなら見学した。南吉作品の外国語訳とか、その短い生涯について館内を歩きながら語っていただいた。

3時には館を出て和食の店「志喜」で会食。

贈呈式写真1
山口から館長に原画贈呈
贈呈式写真2
集合写真
贈呈式写真3
矢口館長の案内で館内を回る
贈呈式写真4
Gon-Vulpoの本

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