行事案内・報告

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ザメンホフ祭2015の報告

山口眞一

2015年12月12日(土)、名古屋エスペラントセンター主催のザメンホフ祭が開催されました。参加者は20人でした。

第一部はセンター事務所にて。はじめに委員長の猪飼吉計より挨拶、ザメンホフについて述べる中で、2017年はその没後100年にあたり、ユネスコが2017年に顕彰すべき人物・事跡の一つとしてザメンホフを選んだことを紹介しました。(注)

Vocaloid
ボーカロイドGUMIによる
"Trans la nebulo"を聴く
今回のメインプログラムは4つあり、一つ目は「ボーカロイドでエスペラントの歌を聴こう」として、動画サイトのYouTubeにアップされているオリジナル曲”Trans la nebulo”を、映像と共に視聴し、ボーカロイド人気のすごさを感じました。
YouTubeのサイトを参照して下さい。


ビブリオバトル
ビブリオバトル優勝者へ賞品贈呈
二つ目は「ビブリオバトル」、これは書評ゲームなのですが、時間制限して参加者全員の投票によって、もっとも優れた紹介者を決める、というものです。今回3人の書評者が出て、山田義さんが優勝に決まりました。山田さんが紹介したのは、新美南吉原作・筒井和幸訳による作品集"Gon-Vulpo kaj aliaj rakontoj"で、2004年に愛知県犬山市で開催された日本エスペラント大会の記念出版として名古屋エスペラントセンターが発行を手がけたものです。
「"Gon-Vulpo" 贈呈の集い」の記録をごらんください。)
他には伊藤俊彦さんがLena Karpuninaの短編集"Neokazinta amo" を、猪飼吉計さんがMarjorie Boultonによる伝記"Zamenhof"を紹介しました。

三つ目は「Mark Fettesの大会演説を聴こう」。これもYouTubeの動画と音声を視聴しました。第100回世界エスペラント大会の開会式における世界エスペラント協会会長の演説は、ザメンホフの演説を引用しながら国際語の理念や価値を改めて訴える内容となっています。演説テキストも配りましたので、聞き取り不慣れな参加者にも喜んでいただきました。


最後は世界エスペラント大会報告で、黒柳吉隆さんは動画で大会のハイライトを簡潔に紹介し、藤本日出子さんは大会も含めて一ヶ月におよぶヨーロッパ旅行の体験を語りました。


堀田裕彦
堀田裕彦さんがスカウトとエスペラントのお話を

続く第二部は場所を居酒屋「新栄鐵板堂」に移し、約2時間歓談し、さらにその二次会をホテルバーにて、夜が更けるまで議論に花がさきました。

集合写真

(注)厳密にいえば、ユネスコは2015年11月の第38回総会で、「2016年、2017年の2年にわたってユネスコも関わって祝うべき53件の事柄」を公表するなかに、ザメンホフ没後100周年が含まれている、ということです。これについて、世界エスペラント協会の報告があります。
http://www.uea.org/aktuale/komunikoj/2015/Gxenerala-Konferencode-Unesko-finigxis-–-Zamenhof-omagxota

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