通信より

中部国際空港、愛称:セントレア (Centrair) でのボランティア活動について

磯部 晃(愛知県 大府市 在住)

Centrojapana Internacia Flughaveno, ties karesnomo estas "Centrair". Tio estas artefarita vorto el "centre" kaj "air" de anglaj vortoj.

2005年(平成17年)2月17日(金)に国内3番目の本格的な国際空港として愛知県常滑市沖にオープンした、名古屋からは名鉄の快速特急ミュースカイで28分にある、ここが私のボランティア活動の場所です。「月2回以上活動できる人」という条件で空港近辺の各市町にある国際交流協会を経由してボランティア登録の募集がありました。この協会で翻訳グループに登録している私は、早速登録に応募しました。セントレア開港前に面接試験と研修を受けて活動に入りました。現在セントレアにおける案内ボランティアの活動人員は約140人です。毎日4シフト制、3〜5人毎が1シフト3時間を分担して出発・到着ロビーなどの目立つ所に立って案内をしています。エンジ色のチョッキを着て対応言語の腕章を着けて、それぞれがCS世界No.1をめざして活動しています。

ここで私はエスペラント語の宣伝のために「ESPERANTO」の腕章を着けて活動をしています。

* ボランティアによる対応言語とレベルは、それぞれの自己申告で整理されています。現在の顔触れを視ると、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、インドネシア語、ドイツ語、エスペラント語、手話のできる人が登録をしています。もちろん、これらの言語を母国語としている人もおられれば、6か国語に対応できますといわれる猛者も登録をされています。シフト制度のために、お互いが全員と面識を持つことは簡単ではありません。また、毎シフトにすべての言語の人が活動をしている訳でもありません。私が活動をしているときには、エスペラント語には対応できます。

ボランティアのメンバーには、外国語に興味を持っている人が多いです。でも外国語の習得の苦労を基本的には、実感している人の集団でもあります。エス語もそういった言語の1つと受け取られ、習得のしやすい言語であると雑談・説明をしていても、各ボランティアから、にわかには受け入れてもらえません。エスペランチストの皆さんがセントレアに遊びに来て、実際に空港で会話をしている場面をぜひ、彼らに見せること、実現させてください。

* ボランティア活動の内容は、開港から1年半を経過して、ますます充実し発展しています。案内ボランティアと社会見学ボランティア(コーディネータならびにアテンダント)があります。セントレア訪問者(一般)が空港の見学をするためのターミナルツアーは、空港会社のしかるべき部署が有料で提供しております。これと同じあるいはそれ以上の内容を、ボランティア活動で、近郊の小学校(高学年)・養護学校・特殊学級の学童を対象に社会見学 <空港で働くひとびと> として12コースを提供しています。「基本コース、環境・UDコース、飛行機なるほどコース、空港貨物コース、管制塔コース、税関コース」などを、愛知・岐阜・三重の近郊県ばかりでなく、遠くは長野・静岡・滋賀・兵庫・グアムからの学童の学習に寄与すべく、ボランティアのメンバーで対応しております。 … これが社会見学ボランティアです。

しかし、何といっても国際空港でのボランティア活動としての魅力は、外国語・外国人との直接なコミュニケーションの場で、人さまのために役立てること!(活動領域は、非制限地区 (malrestriktejo)の範囲内です。) また、インフォ・カウンタのお嬢さん方への支援もしますが、彼女らとの根本的な違いは、カウンタ内に閉じ込められることなく、空港内を必要に応じて、お客様を目的の場所まで、会話を楽しみながら、自由に移動できること! … これが案内ボランティアです。

* 「案内ボランティア」の訳語を考えてみましょう! 私は、その活動の内容をかんがみると、次の訳語を使用したい。Volontulo indikiva, kiu direktas vojon irotan norden, dekstren, rekten, antaŭen ... これが職業となれば、 ĉiĉerono という単語がある。案内 = ガイド(さん) = gvidanto から受ける印象は、「旗を持って団体さんの先頭を歩く人」 や 「暗い足下を照らしてあげる人」を連想して好きになれない…、ここでいう「案内ボランティア」の活動は、もう少し積極性と柔軟性のあるものとなっているためでしょう。

その「活動のようす」を少しのぞいてみましょう! 空港 (flughaveno) には、案内所 (informejo) があります。そして、インフォメーション・カウンタ (informeja kontoro) に働くお姉さんたちと連携し活動内容 (aktivaj servoj) を取り出すわけです。彼女たちは 飛行機 (aviadilo) の接続 (koresponda flugo) や遅れ・変更・キャンセル (malfruiĝo / ŝanĝo / nuligo) の問い合わせ(demandoj)にコンピュータを使用して応えるのにけっこうお忙しいのです。

あるいは、何か不安そうにしている 外国人(alilandanoj)や内国人に、積極的に声をかけたり、かけられたりして、お困り事項の解決に援助の手を差し伸べます。一般的な質問 (ĝeneralaj demandoj) ならば、「案内ボランティア」におまかせください!です。"トイレはどこですか?", "水飲み場はどこにありますか?", "長野県の松本までバスで行きたいのですが、乗り場はどこですか?", "名鉄の電車は、どこで乗れますか?", "出迎えに来ているはずの人に会えないのです。どこかほかで待っている可能性はありすか?", などなど 質問は多種多彩です。 自分で処理できない言語の場合には、ほかのvolontulojとトランシーバ(radiokomunikilo)で連絡をとれます。

スワ!Iu vokas min aŭdate japane: "Jen volontulo ○○, al volontulo □□. Mi parolas de l' dua-etaĝa vestiblo internacia. Venu ĉi-tien tuj, mi atendas vian helpon kun kliento." 急いで駆けつけてみた私でしたが、Mi ŝvitis sufiĉe je komunikado en la portugala ...。


Ekis mi funkciiĝi kaj taskas indikative kiel ano de volontulaj grupanoj de la komenco ĉe "CENTRAIR", kio estas karesnomo de la Centrojapana Internacia Flughaveno. Tiu flughaveno situas sur maro en Aiĉi Pref., ek de 2005-2-17. La volontularo ne nur taskas helpon al vizitantoj alilandanaj / enlandanaj por montri propran direkton, sed ankaŭ donas servon pri sociala studado de elementaj lernejanoj.

(センター通信 n-ro 249, 2006年9月30日)


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