通信より

「PAROLADOJ 講読セミナー」開講

- たった一人の受講生から -
山田義

ヘッドフォンを耳に当てて音楽 CDを聴く、これは当たり前であるが、私にとってエスペラントの勉強のためにヘッドフォンを使うのは初めてだ。

NECでは5月、「PAROLADOJ 講読セミナー」の開講が公表された。予定初日の21日は講師の山口真一さんが熱を出したため会場では鈴木善彦さんが受講者を待ったが来訪者はゼロだったという。私も当日は出かけることができなかった。この講読セミナーについては講師に関心があったし、講座の「ザメンホフの演説を読み,聴き,理解し,その思想にふれる」という副題にもひかれてこの機会に勉強したいと考えていた。NECではこの数年来勉強会らしいものがなかったので、せっかくのセミナーをこのまま立ち消えにしたくないこともあり、山口さんには、受講の申し出が私一人であってもあえてセミナーの再開をお願いした。

定刻ですぐに始まった。講師のカバンからは膝置きにパソコンが出てきたり、 CDがキラリと見え 、ヘッドフォンがつながった。

同時通訳の訓練の話題のあと、受講生がヘッドフォンを両耳にあてる。聞こえてくる エスペラントの朗読録音をボリュームを高めにしてほとんど同時に口に出していくことが最初の作業である。 NECが去年発行した朗読CDである。最初の世界大会でのザメンホフによる演説である。朗読者は川西徹郎。この録音をこうして自分の口で同時になぞってみるとこの朗読はずいぶん早口であることが分かる。歌でも歌うように朗読者のイントネーションや音の高さに合わせていかないとスムースに行かない。この日は、3つの部分を進んだが慣れてくると内容をとりながら、少しだが自分が演説している気分になってくる。

そのあと、持ってくるように言われていた、ザメンホフ演説集のテキストを開いて、質問したり、問われる文法上の問題の確認に答えていく。私は、文法用語を口にすることが苦手なので少々ドギマギした。逐語訳の方法を教わりやってみた。訳すといっても訳したものを紙に書くのではなく、その場で、関係代名詞や接続詞の多いザメンホフの エスペラント文を文頭から逐次日本語で口に出していく。

講師からはザメンホフの思想についても言及があり今までザメンホフについて避けて通ってきた私には新鮮なものがあった。今回使う、ザメンホフの演説集もそれが薄くて小さな本だというせいもあるが前日までに探し出すのに苦労した。私の本棚にはエスペラントの本は多くもないのだがほとんど整理してない。ザメンホフの演説集を持っていたのかどうかさえ記憶になかったがやっと見つけた。大阪で発行されたもので、第 50回日本エスペラント大会記念とあるから、40数年前から家にあった本だ。そしてこの演説を朗読したCDは去年の第50回東海大会で記念品として配られたもので車の中でときどき回して聞いている。

今回の NECのセミナーにもう数人参加していっしょに勉強する人はいないだろうか。原則的には名古屋エスペラントセンターで6時半から8時まで、参加費として一人1回500円である。しかし、真夏ということもあって、第2回目は7月17日に6時半から豊明市の我が家で行った。シマ子も同席して講座を覗いた。彼女にとってはその後のしばらくの雑談が楽しみだったようだ。NECの会員はもちろん会員以外でもエスペラントの学力中級以上が対象である。どなたか参加しませんか。

(センター通信 n-ro 233, 2002年9月2日)


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