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日本仏教エスペランチスト連盟主催の Budhana Festo は,「講演と朗読の集い-仏典童話のこころ-」と題して,1月11日(土)13:30から16:30,名古屋市の東別院会館で行われました。参加者は30人,うち6人がエスペランチストで,その他はすべて一般(主に真宗門徒・教団関係者,新聞の告知を見て参加した人が3人)からの参加でした。
会場正面には法輪旗が掲げられ,はじめに三帰依をパーリ語,エスペラント,漢語の順に唱和しました。続いて主催者あいさつを山口がおこない,国際仏教エスペランチスト連盟の Gunnar Gällmo 委員長からのメッセージを司会者が代読・和訳しました。また,後援団体のスペース・サラナンからも伊藤孝道代表のあいさつをいただきました。(スペース・サラナンとは,真宗大谷派名古屋教区の僧侶有志がつくる自主グループで,講演会事業などを行っています。この B.F. のために2万円の御寄付をいただき,さらにB.F. の全参加者に現代語対訳の正信偈勤行本が配られました。)
メインプログラムである,渡辺愛子先生による講演「仏典童話のこころ」では,最初に御自身のエスペラントとの関わりや『仏典童話』エスペラント訳の意義についてふれられました。この作品は仏典童話であって仏教童話ではない,それは原作者が私(渡辺)ではなく経典であること,この作品が人のこころをうつのは元になっている経典そのもの,すなわち釈尊その人,の魅力による,と強調なさいました。そして釈尊が貧しい人々・虐げられた人々・弱い人々に対して抱いた共感のこころこそが仏典童話のこころである概略このようなお話でした。
続いて作品朗読。『仏典童話』の中の「白い小鳥」を渡辺先生が朗読され,このエスペラント訳 "La Blanka Birdeto" を山口が朗読しました。
休憩時間に入ると,図書売り場では,原作の『仏典童話』はあっという間に 15册が完売,エスペラント訳も売れました。渡辺先生にサインを求める人の列ができました。活発な質疑応答があり,最後に恩徳讃を歌って,この集いは幕を閉じました。
その後の懇親会には,JBLEメンバーの他,山田義さん(センター委員)も加わり,渡辺先生を囲んで,いろいろな話題に花がさきました。
記念品として,尾畑文正『真宗の平和学』が全参加者に配られました。
ブラジルにおける世界エスペラント大会で再建を果たした国際仏教エスペランチスト連盟は,その機関誌の創刊号を出しました。A5判48頁。翻訳経典やオリジナルエッセイなど。会員でなくても購読できます。1部650円(送料含む)。
(センター通信 n-ro 235, 2003年3月3日)